STOMACH
腹痛・下痢・胃痛
腹痛や下痢・嘔吐の多くは、ウイルスや細菌による急性胃腸炎です。多くは自然に回復しますが、脱水や別の重い病気に注意が必要です。
「いつもと違う激しい痛み」は早めの受診が大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な症状 | 腹痛・下痢・吐き気・嘔吐・発熱 |
| 多い原因 | ウイルス・細菌による急性胃腸炎 |
| 注意点 | 脱水・激しい痛み・血便 |
| 検査 | 問診・診察(必要に応じて追加検査) |
| 治療 | 水分補給・整腸・対症療法など |
おなかの中には胃や腸のほか、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、女性では子宮や卵巣があり、痛む場所からある程度の見当をつけることができます。みぞおち、右下腹部、背中に抜ける痛みなど、部位ごとに考えるべき病気が異なります。
みぞおちやお腹全体の痛み、下痢、吐き気・嘔吐、発熱などが現れます。下痢や嘔吐は体内の細菌・ウイルスを出す防御反応でもあります。
「いつから」「どこが」「どんなふうに」痛むかに加えて、食事や排便との関係も重要です。食後に強くなる、排便で軽くなる、夜中に目が覚めるほど痛む——こうした情報が診断に直結します。痛みが右下腹部に移ってきた場合は、虫垂炎を考える必要があります。
ウイルス(ノロ・ロタなど)や細菌の感染が多く、食あたり・暴飲暴食・ストレスなども関わります。
感染性胃腸炎では、あらわれ方に特徴があります。ノロウイルスは嘔吐が強く冬に多い、細菌性のものは発熱や血便を伴いやすい、といった具合です。同じ食事をした方に同様の症状が出ていないかどうかも、原因を絞り込む手がかりになります。
問診と診察で重症度や脱水の程度を確認します。痛みの部位や経過によっては、虫垂炎など他の病気も念頭に追加の検査・紹介を行います。
痛みが強い場合や、腹膜炎・胆石・尿路結石などが疑われる場合には、画像検査が診断の決め手になります。当院はCTを備える予定で、必要と判断した際には速やかに検査へ進み、手術が必要と考えられる場合には連携先へおつなぎします。
水分補給が最も大切です。下痢止めはかえって回復を遅らせることもあるため、整腸薬や吐き気止めなどで症状をやわらげます。水分がとれない時は点滴も検討します。
急性胃腸炎では、消化のよいものを少量ずつ再開していくのが基本です。経口補水液は水分と塩分・糖分を同時に補えるため、下痢や嘔吐が続くときに適しています。抗菌薬は必ずしも必要ではなく、原因や重症度をみて判断します。
私はこれまで救急・集中治療を専門としてきました。次は緊急の病気の可能性があり、早めの受診を。
- 我慢できない激しい腹痛・痛む場所が移動する
- 血便・黒い便・繰り返す嘔吐で水分がとれない
- 高熱・ぐったりする・お腹が板のように硬い
迷ったら無理に様子を見ず、当院または救急医療機関へご相談ください。
痛みが強いときに自己判断で痛み止めを飲むと、状態が分かりにくくなることがあります。また、処置や手術が必要になる可能性を考え、飲食は控えてご来院ください。いつから・どこが・どのように痛むかを整理しておくと診断がスムーズです。
腹痛・急性胃腸炎は、放置すると生活に影響したり、別の病気が隠れていることもあります。八王子市では特定健康診査や各種検診による早期発見と、かかりつけ医での継続的な管理が推進されており、気になる症状は早めのご相談が大切です。
当院はめじろ台駅から徒歩圏(八王子市椚田町)に2026年10月1日開院予定の総合内科で、腹痛・急性胃腸炎のような日常の不調を土日祝・夜9時まで幅広く診療する予定です。平日の日中に通院しにくい方や、高尾・西八王子・北野など市内各エリアの方にもご利用いただけます。
健診で指摘された方、これまで受診をためらっていた方も、まずはお気軽にご相談ください。アクセスや診療時間は「診療時間・アクセス」をご覧ください。
出典・参考:八王子市「健診・検診」
下痢止めを飲んでよいですか?
感染性の場合は回復を遅らせることがあります。自己判断せずご相談ください。
点滴はしてもらえますか?
水分がとれない・脱水が強い場合は点滴を行います。
この記事の監修者
八王子総合クリニック院長
石川 浩平(いしかわ こうへい)
医学博士/日本救急医学会 指導医・専門医/日本集中治療医学会 専門医/日本航空医療学会 認定指導者
お子さまからご高齢の方まで、地域のかかりつけ医として一人ひとりに真摯に向き合う診療を心がけています。
本ページの内容は院長 石川 浩平が監修しています。
最終更新日:2026年6月



